ここしばらくドールハウスがお留守ですが、仕事が忙しかったわけではありません。
暇すぎて人生を考えてしまいました。
コレまで何度も何度も「他業種に転職したい」と思いながら忙しさに阻まれ、行動に移してこなかった。しかし、前人未到の暇が来た。
まあ、他の会社に営業かけるなりすれば仕事があったかもしれないが、その前に生まれて初めての就活というものをしてみようじゃないかと思い、早速、webデザイナー系の業種に応募してみた。
話が違うとか言われても困るのでかなりクソ正直に履歴書を書いた。
最終学歴が「代々木アニメーション学院」になってるわけだが、ここは学校法人ですらないw
こんなweb履歴書じゃ書類審査で落ちるだろうと思ったら、送ったところが全部面接に進んでちょっと困った。
「ホントに書類審査やってるのか?」と聞きたくなった。
テンプレートな連絡しか送ってこない二社に比べて、本命の会社はまじめに検討して面接に通してくれたような文でうれしかった。
そして本命の会社に面接に行った。
・・・・やっぱり、この輝かしいアニメーター人生しか書かれていない職業履歴書にかなり戸惑ってるw
アニメーターのくせに規則正しく会社にこれるのか?とか(←う〜ん、自信ないw)FLASHとかいろいろソフトを勉強してもらわないといけないとか、その辺言われるのは予想通りだったけど、この問いにだけは心底堪えた。
「アニメーターの経験をwebデザインに生かしたいというが、具体的にどう生かすのか?」
一分ほど沈黙した後「分かりません」と答えた。
この答えで面接に落ちるとかそんなことはどうでもいい。
アニメーション技術をwebデザインに生かす=うっとしいサイトということに気づかされた。自分はアニメーションをwebデザインに取り入れたいとか言いながら、じつはwebデザインにアニメイラネ派なのだ。XPのアイコンアニメとかすべて切っている。公式HPのFLASHのアニメとか重くてうざいから作ったデザイナー死ねばいいのにとか常に思っている。
その矛盾に気づいて凹んだ。
そしてもし、このwebデザインの仕事をするのなら本当にアニメーションを捨てなければならないのだと実感した。
一ヶ月に一日も休みが取れないアニメーター
かとおもえば一週間仕事がないアニメーター
三日に一度しか家に帰れないアニメーター
毎日決まった時間に布団に入れることがこんなに幸せなのかと思わされたアニメーター
トーぜんボーナスも失業手当も退職金も出ないアニメーター
自転車操業の会社からの支払いが滞るアニメーター
つらいことだらけだったはずなのに
何度も何度もやめたいと思ったのに
サラリーマンがうらやましかったのに
いざやめるとなったら、つらかった気持ちがまったく思い出せないのは何故?
「webの仕事もやってみたいし、もし就職できたら凄い奇跡でありがたいと思う。だけど、それでもアニメーターの仕事に戻りたくなりそうな自分が怖い。」
アニメーター仲間にメールをしてみた。
「それだけアニメーターに誇りをもってやってきたってことだよ」
・・・・・・号泣した。
どうするのか結論はまだ出ていない。